「せぼね」と「病気」
背中曲がり・腰曲がり(後弯症)とは
背骨(脊柱)は、前後の方向から見るとほぼ真っ直ぐで、横から見ると首(頚椎)、胸(胸椎)、腰(腰椎)の部分でそれぞれ前後に弯曲しています(図1)。
椎骨の数は、
頚椎に7個、胸椎に12個、腰椎に5個、さらに仙骨が1個、尾骨が2〜3個あり、合計27〜28個あります。
(祐気堂マッサージではこの一つ一つの可動域を改善してゆきます。)
頚椎と腰椎が前弯といって前に出た形、胸椎が後弯といって後ろに出た形が正常です。
この弯曲によって、しなやかなバネのような感じで動き
上体を前に倒したり,ジャンプしたり、することができるのです。
脊柱変形
この背骨(脊柱)が、異常に曲がってしまうことを脊柱変形といいます。
曲がる方向は、大きく「前に曲がる(前弯症)」、「後ろに曲がる(後弯症)」、「横に曲がる(側弯症)」に分けられますが、
一番問題になるのが前に曲がる後弯症です(図2)。
後弯症には、腰の前弯が後弯になるタイプと、
胸の後弯がさらに強い後弯になるタイプ、
首の前弯がなくなって前に倒れるタイプ、
そして、これらが合わさったタイプがあります。
何らかの症状をともなって受診する人の多くの腰椎が後弯しております。
高齢者の背中曲がり・腰曲がり(後弯症)の原因
後弯が多い理由として、日常生活での姿勢が影響していると言われています。
日常の動作では、
ほとんどが自分の前方で作業をする(ものを持ったり、拾ったりなど)姿勢になります。
すると、体を前に倒すことが多くなり、背骨(脊椎)の前方に負荷がかかりやすく、
そのために後弯になる人が多いのではないかと考えられています。
最近ではPC作業やスマホ操作の時間が増えてきたことなどが原因の1つと考えられます。
まとめ
原因不明の症状で、お悩みの方
全身の関節の可動域改善を!
背骨の弾力性を復活させましょう。