こんにちは、祐気堂マッサージです。
今日は「万能のツボ」「長生きのツボ」として昔から親しまれてきた 足三里(あしさんり) をご紹介します。
足三里ってどんなツボ?
足三里は、足の疲れやだるさを取ったり、胃腸の働きを整えるのに古くから使われてきた代表的なツボです。
江戸時代の俳人・松尾芭蕉も『奥の細道』の中で「三里に灸すゆるより」と書いており、昔の人々の健康維持に欠かせない存在だったことがわかります。
足三里の主な効果
● お腹の調子を整える
胃もたれ・食欲不振・便秘・下痢などを改善し、消化を助けます。
● 疲労回復・足の不調改善
全身の疲れを取り、足のむくみや膝のだるさを軽減します。
● 免疫力アップ
体を守る力を高め、風邪や感染症の予防にも役立ちます。
● 血行促進・冷え対策
血の巡りを良くして冷えを防ぎ、リラックス効果も高まります。
刺激の方法とその効果
【お灸(温かい刺激)】
温かさでゆっくり刺激することで、血流を促し冷えや胃腸の不調を和らげます。
免疫力アップやリラックスにもおすすめです。
【指圧(押す刺激)】
指で軽く押すだけでも効果があります。
疲労回復、むくみ改善、ストレス緩和にぴったりです。
強く押しすぎず、気持ちよい程度に1回5〜10秒ほどを数回行いましょう。
【鍼(はりによる刺激)】
専門家による鍼刺激は、消化器系や自律神経のバランスを整えるのに効果的です。
炎症を抑え、回復力を高める働きもあります。
お灸博士・原志免太郎先生のエピソード
1929年、日本の医師・原志免太郎(はら しめたろう)先生は、結核の予防にお灸が効果的であることを研究し、「日本初のお灸博士」と呼ばれました。
原先生は毎日自分の足三里にお灸をすえ、なんと104歳まで現役の医師として働き、108歳で生涯を終えたそうです。
まさに「長生きのツボ」を体現された方ですね。
世界にも広がるお灸の力
原博士の研究に感銘を受けたイギリスの鍼灸師、マーリン・ヤング氏は、2008年に「moxafrica(モクサアフリカ)」という団体を設立しました。
お灸を通して、アフリカでの結核やHIV/AIDSのサポート活動を行っており、その中でも「足三里」が重要なツボとして使われています。
自宅でできる足三里ケア
【お灸を使う場合】
ドラッグストアで販売されている台座付きのお灸(せんねん灸など)が安全で使いやすくおすすめです。
熱くなりすぎないように注意し、1日1〜2回を目安に行いましょう。
【ツボ押しでケアする場合】
お灸が苦手な方は、指でのツボ押しがおすすめです。
痛気持ちいい程度に5〜10秒ほど押して離す、を数回繰り返します。
胃腸の疲れや足のだるさが軽くなり、体がぽかぽかしてきます。
まとめ
足三里は、古くから「元気のツボ」「長寿のツボ」として親しまれてきた、全身に良い影響を与える万能ツボです。
食べ過ぎた日や疲れた日に、ぜひ足三里をやさしく押してみてください。
毎日のセルフケアに取り入れることで、体がじんわりと軽くなりますよ。
祐気堂マッサージでは、お灸・指圧・整体を組み合わせたケアも行っています。
お気軽にご相談ください。
―― 発行:祐気堂マッサージ